SDGs関連の企業CMや情報を毎日のように目にする昨今、SDGsという取り組み自体は知っていても、それぞれの海外国の取り組みを始め、世界の国ごとのランキングを把握している方はとても少ないでしょう。
世界のランキングは『Sustainable Development Report』という国連の年次レポートの中で毎年更新されています。各国の取り組みがスコア化され、その達成具合に応じて世界ランキングが発表されています。
まず、世界ランキングを見てみると・・・
フィンランド、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー・・・とトップ10位は全てヨーロッパ勢。以前からヨーロッパは環境などへの取り組みが活発化していることは知られていましたが、このランキングを見るとどれだけヨーロッパの国々がSDGsへの取り組みに力を入れているかが分かりますね。
さて、ちなみに我らがJapanはどうでしょうか?
SDG INDEX RANKを見る限り、日本は現在163カ国中の19位と決して低い順位ではありませんが、上記の図を見ても分かるとおり、まだまだチャレンジできる項目が多いことが分かりますね。(※緑がSDGsの目標に達している項目。黄色→オレンジ→赤と抱えている課題の深刻さを表しています。)
ちなみに、堂々第1位のフィンランドがこちら。
第1位であるフィンランドでも、多くの課題が圧倒的に解決されているというわけではなく、残された課題の数は同じように見えますね。年次レポートでは163カ国のそれぞれの目標達成度合いが詳しく紹介されているのですが、特に目につくのは『13:気候変動に具体的な対策を』の達成率の低さではないでしょうか。特に経済の発展している国においては、真っ赤っか。ほとんどの国で目標に達している国はありません。
私の個人的な予想ですが、カーボンニュートラルの課題も含まれるこの『13:気候変動に具体的な対策を』が最終的にSDGsの最大かつ最後に残るラスボスと予想します。私達Kabbaraの事業はこの課題に直結する事業なので、このSDGs最強のラスボスを倒すことへの貢献となるよう進めていきたいと思います。
最後に、SDGs世界ランキングの上位の国が行っている取り組み事例の一部をご紹介し、本日は終わりたいと思います。時間のある方はぜひ『Sustainable Development Report』をじっくり読んでみてください。
SDGs世界ランキングの上位の国が行っている取り組み事例
デンマーク
コペンハーゲンの南部にて、100%再生可能エネルギーを使用した「UN17village」という村を建設。雨水や資材もリサイクルするという徹底された100%持続可能な村を目指しています。
コペンハーゲンの南部にて、100%再生可能エネルギーを使用した「UN17village」という村を建設。雨水や資材もリサイクルするという徹底された100%持続可能な村を目指しています。
スウェーデン
ベクショー市は2030年までに化石燃料をゼロにすると宣言し、森林資源を活用したバイオマスエネルギーへの代替をすすめており、経済成長率も上昇中。ハンマルビー・ショースタッド地区においては、ごみや生活排水を分別、バイオマスエネルギーを利用し、暖房や発電、公共交通の燃料に使用し、CO2の排出量削減に取り組んでいます。
ベクショー市は2030年までに化石燃料をゼロにすると宣言し、森林資源を活用したバイオマスエネルギーへの代替をすすめており、経済成長率も上昇中。ハンマルビー・ショースタッド地区においては、ごみや生活排水を分別、バイオマスエネルギーを利用し、暖房や発電、公共交通の燃料に使用し、CO2の排出量削減に取り組んでいます。
フランス
ファッション業界を牽引するフランスのアパレル会社では海外での低コスト生産からの脱却が図られ、サステナビリティが注目されています。パリでは古着市が盛んで、リサイクルポストの設置や、植物性の原材料を使用した素材のブランドが登場するなど、エシカル・ファッションに力をいれています。
ファッション業界を牽引するフランスのアパレル会社では海外での低コスト生産からの脱却が図られ、サステナビリティが注目されています。パリでは古着市が盛んで、リサイクルポストの設置や、植物性の原材料を使用した素材のブランドが登場するなど、エシカル・ファッションに力をいれています。
ドイツ
1998年に電力市場が自由化されたドイツでは、環境団体の出資する「グリーンピースエナジー」など4社が再生可能エネルギーのみの提供をおこなっています。
1998年に電力市場が自由化されたドイツでは、環境団体の出資する「グリーンピースエナジー」など4社が再生可能エネルギーのみの提供をおこなっています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。