いつもお読みいただきありがとうございます。2023年10月に『東京証券取引所』が正式にカーボンクレジット取引を開始したことは大きく話題になり、TVやメディアでも大々的に取り上げられていました。
そして、東京証券取引所に加えて、民間のカーボンクレジット取引所が誕生しました。
民間のクレジット取引所『Carbon EX』
総合的な脱炭素・環境関連事業を手掛けているアスエネ社とSBT銀行を中心事業としたSBIホールディングス社が合弁で立ち上げた民間のクレジット取引所が『Carbon EX』です。
東証を除く国内の民間取引所としては初の取引所であり、カーボンクレジット取引の活性化の流れに先駆けて立ち上げられたようです。
これまでの国内の取引所は、2023年にオープンした東京証券取引所以外では国が運営するJ-クレジット制度の中で代理店が取引を仲介するケースが多くを占めており、各企業が比較的売買に参加可能な市場は存在しておらず、東証に続く民間の取引所が誕生したことは、今後の国内カーボンクレジット取引市場に大きく影響を与えるのではないかと予想できます。
民間のクレジット取引所が増えることで、民間企業が競争しサービスが多様化し、結果的にマーケットアウト的に需要を生むことに繋がる可能性は高いのではないでしょうか。
アメリカやヨーロッパでは、クレジット取引自体が活発化しており、その需要に合わせ多くのクレジット取引所がオープンすることが予想されています。
カーボンクレジットは金融商品に非常に近いモノになるはずなので、取引所立ち上げに対する法律的規制は厳しくなるとは思いますが、Carbon EXのような取引所がどんどん立ち上がり市場を作って国内カーボンクレジット取引の活性化を牽引していって欲しいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事を楽しみにお待ち下さい。