甲子園球場の環境への取り組み

   by Tsuyoshi Mizushima        
甲子園球場の環境への取り組み
センバツ甲子園が始まりました。今大会は、ブラスバンドの応援許可がでたようですね。確かコロナの影響による規制で前回大会は演奏は出来ずに音源を流していたような。(間違えていたらすみません)まだ、声を出しての応援は制限されているようですが、やはりブラスバンドの応援がはいると、「The高校野球」って感じがします。はるか昔のことですが、一応私も高校球児でした。残念ながら甲子園出場は果たせませんでしたが。この歳になると面白いもんで、出場校の監督が知り合いだったり、友達の息子や教え子が活躍していたり、そんな角度からも楽しんじゃっています。今回も筋書きのないドラマを楽しませていただいています。
本日は、高校野球の聖地、阪神甲子園球場の環境への取り組みについてご紹介させてください。仕事柄、こんなことばかり気になってしまいます。どうもいけません。

年間150トンCO2削減

阪神甲子園球場は、内野スタンド全体を覆う屋根の上に太陽光パネルが設置されています。屋根の上には約1,600枚の太陽光パネルが敷き詰められており、その発電電力量は年間約19.3万kwh。これは、阪神タイガースが1年間に阪神甲子園球場のナイトゲームで使用する照明の電力量に相当し、火力発電に比べると、CO2排出量を年間で約150トン削減することが可能です。また、約40万m²(阪神甲子園球場約12個分)の森林が1年間に吸収するCO2と同程度の量になります。

年間約7トンのリサイクル回収

帝人フロンティア株式会社と共同で、球場内で生ビールなどの販売に使用するポリエステル製のプラカップをリサイクルする取り組みを行っています。球場内に設置している専用回収カートや客席販売員(売り子)によって年間約7トンのカップが回収され、帝人フロンティア株式会社で再生ポリエステル繊維にリサイクルされています。リサイクルされた再生ポリエステル繊維は、来場されるお客様への配布物などに活用されています。

約7,500㎡の銀傘による貯水

阪神甲子園球場では、これまで井戸水をグラウンドへの散水やトイレの洗浄水に利用してきました。そして、2008年のリニューアル工事後からは、内野スタンド全体を覆う約7,500m²の屋根(銀傘)の上に降った雨が、地下のタンクに貯水されるようになり、グラウンドへの散水や場内トイレの洗浄水に使われています。これにより、球場が年間に使用する水量(約66,600㎥)の約65%を賄っています。
その他にも、LED照明の導入や球場の名物グルメである「甲子園カレー」「甲子園やきそば」の包材をプラスチック製から紙製に切り替えるなど様々な取り組みがされています。表向き昔から変わらないと思っていた甲子園ですが、裏側では地球環境に配慮した様々な工夫がなされていました。そして、すでに阪神タイガースの主催試合で排出されるCO2の削減に取り組む「カーボン・オフセット試合」の開催なども行われているそうです。いいこと聞いちゃいました。ぜひ機会をうかがって、Kabbaraのオフセットプランを持ち込んでみたいと思います。
SDGs、2030年まであとわずか。あらゆる分野において沢山のできることがありそうです。2030年の高校野球ってどうなっているんだろう?「高校野球で取り組むSDGs17の目標」をちょっと考えてみたい。 本日も、最後までお読みいただき有難うございました。
出典:COOL CHOICE ウェブサイト
追伸:
完全に余談ですが、
一般的には他人任せの意味で使われる「他力本願」。
本来は仏様の願いをあらわす「本願他力」という仏教用語。
呼吸をする。食事をする。話す。笑う。
自分の力だけでは人は生きていけない…
数えきれないチカラで支えられている。
数えきれない人達によって、もう既に支えられている。
様々な違いを越えて、共にある。
ということなんだそうです。
「共に、ある」
よしっ。頑張ろう!

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