Googleトレンド急上昇ワード「グリーン・スキル」過去最高値!今年に入り4倍にも!?なぜ注目されているのか?

   by Akihiko Sato        
Googleトレンド急上昇ワード「グリーン・スキル」過去最高値!今年に入り4倍にも!?なぜ注目されているのか?
※ World Economic Forum 未来のグリーン・ジョブで若者に求められるスキル より
こんにちは、佐藤です。
暑いですね!
各地で異常な暑さが続いています。こまめな水分補給を心がけ、猛烈な暑さを乗り切りましょう!
日本の暑さもそうですが、世界の異常気象も頻繁に目にするようになってきました。
2022年6月28日に東京大学生産技術研究所と国立環境研究所が「近い将来に世界複数の地域で過去最大を超える干ばつが常態化することを予測」との共同研究結果が発表されました。
過去最大の干ばつ頻度
CO2排出削減などの温暖化対策を今以上に施さなかった場合の地球温暖化進行シナリオにおいては今世紀のうちに全59地域中の18地域で、また、温暖化緩和策の推進を想定したシナリオでも、11地域で今世紀中に『過去最大の干ばつ頻度を少なくとも5年以上継続して超える時期』が検出される結果となりました。
※ 世界的に干ばつ深刻化、日本で報じられない食料輸入途絶シナリオ…畜産業も打撃 より
温暖化緩和策が推進されたとしても、干ばつの被害は止められない…
自然災害の影響で亡くなる人の半数以上は干ばつが原因ともいわれています。
食料や収入源となる農作物は枯れ、生活水の確保さえ困難となることがその理由だといいます。
劣化した土地を離れ移住しても残された水資源や耕作地をめぐる争いが起こっています。
国際連合(UN)食糧農業機関では、2025年までに全世界人口の3分の2が水不足に陥る可能性を示唆しています。
日本にいると水不足ってあまりピンとこないですが、食品の60%以上を海外輸入していますから、その作物や畜産物を育てるために必要であった水資源を肩代わりしてもらっているということなので、実は関接的に影響が出るのですが、これから干ばつ被害が大きくなったらどう影響してくるのか?
干ばつというキーワードから環境の変化とどう向き合っていくことが出来るか?
その答えを今回のブログのタイトルでもあります、
「Googleトレンド急上昇ワード「グリーン・スキル」過去最高値!今年に入り4倍にも!?なぜ注目されているのか?」
で、見ていきたいと思います。
Googleトレンド急上昇ワード「グリーン・スキル」が今年に入って4倍もの過去最高値を記録した。
その前に、
【グリーン・スキルとは】
Green skills are the knowledge, abilities, values and attitudes needed to live in, develop and support a sustainable and resource-efficient society.
(グリーン・スキルとは、持続可能で資源効率の高い社会で暮らし、発展し、支援するために必要な知識、能力、価値観、姿勢のこと)

UNIDO(国際連合工業開発機関

もちろん知っていらっしゃるかたも多いと思いますが、まだあまり認知度は低いのではないでしょうか。
持続可能で資源効率の高い社会で暮らし、発展し、支援するために必要な知識、能力、価値観、姿勢のことっていうことは、今起こっている多くの課題・問題に対して向き合い解決しつつ持続性を持たせて、支援し発展しくために必要な知識や能力と価値観、姿勢といった状態は正に人類と地球に必要なことでですね。
2021年9月6日の「World Economic Forum」”未来のグリーン・ジョブで若者に求められるスキル”でも成功に導く鍵となると、紹介されていました。
国連環境計画(UNEP)は、グリーン・スキルが求められる分野として、農業、建築、科学、教育などを挙げています。
世界経済フォーラム「仕事の未来レポート2020」では、雇用主は労働者の10人に4人がリスキリング(新たな学び・研修)を必要とすると見込んでいます。
今年に入ってその気運が一気に上昇し、検索結果として必要性を証明しているということですね。
では、「グリーン・スキル」が必要とされる「グリーン・ジョブ」というのはどういう事をいうのでしょうか?
国連環境計画(UNEP)は、持続可能なキャリア選択と、グリーン産業で成功するために求められるスキルについてのデジタルガイド「第6次地球環境概況/若者向け」を刊行、若者たちをサポートしています。
ここでは、将来のキャリア形成に役立つ6つの主要なスキルカテゴリーが紹介されています。
グリーン・ジョブの6つの主要スキル
国連環境計画(UNEP)は、グリーン・スキルが求められる大まかな分野として、農業、建築、科学、教育などを挙げています。持続可能なキャリア選択と、グリーン産業で成功するために求められるスキルについてのデジタルガイド「第6次地球環境概況/若者向け」にて紹介されている将来のキャリア形成に役立つ6つの主要なスキルを紹介しています。
  • サイエンス・スキル
  • 建築およびプランニング・スキル
  • グリーン・エンジニアリングとグリーン・テクノロジー・スキル
  • 農業スキル
  • 環境正義スキル
  • システム・スキル
1.【サイエンス・スキル】
未来のグリーン・エコノミーは、科学の知識を十分に持つ労働者に大きく頼ることになるでしょう。環境科学者、生物学者、水文学者、生化学者などが重要な役割を担います。これらの職に就いた人々が、土地や貴重な水の供給といった天然資源の管理、監督、保護を行います。
2.【建築およびプランニング・スキル】
建物のエネルギー効率が高くなることで、建築と建物の運用に使われる資源はより少なくなっていくでしょう。建築家とプランナーは、環境規制や、緑地を求めるクライアントの要望に応じて建物を設計することになります。
3.【グリーン・エンジニアリングとグリーン・テクノロジー・スキル 】
今日の若者が明日のグリーン・エンジニアとなり、ソーラーパネルや風力タービン、低排出ガス自動車などのグリーン・エコノミー技術の設計とメンテナンスに関わるでしょう。
4.【農業スキル】
農業と食料供給がより持続可能性になるにつれ、有機農業、都市農業、精密農業などの分野で、グリーン・ジョブのニーズが増大していくでしょう。データを使用した農業効率の評価や改善なども求められます。
5.【環境正義スキル】
この分野で働く人は、人権と環境権が交わる領域で仕事をします。人種的不平等や社会的不平等、劣悪な環境や社会的不健康をもたらした過去のあやまちを、再び人類が繰り返さないよう、法的、社会的、歴史的な認識を身につける必要があるでしょう。
6.【システム・スキル】
グリーン・エコノミーには、広範囲に渡るシステムを設計、運用、監視できる人材が必要です。パフォーマンス指標に照らし合わせてシステムを評価し、システムの運用を最適化・改善するための手段を見つける力が求められます。長期的なインフラプロジェクトに、持続可能性を組み込むためには、マクロ経済学のスキルが必要となるでしょう。
いかがでしょうか。
各項目のイメージが出来てきたのではないでしょうか。
1のサイエンス・スキルでは土地や貴重な水や天然資源の管理、監督、保護といった前述でも述べました干ばつ問題も、専門的な取り組みを企業ごとにしていかなくてならないという需要が出てくるということですね。2では、資源がいかに効率良く利用されて設計されて施工されたか?また、緑化は十分か?など社会的な評価を意識するという事に。3では、対策されたものは持続性、つまり長く利用するという観点とメンテナンスも重要になるということですね。4では、有機農業もさることながら、都市農業というキーワード、データ活用での効率化はKabbaraの土壌再生事業にも関連するところですので、注目していきたいところです。5で感じたのは、よく電気自動車には必須のリチウムイオン電池バッテリーに必要なニッケル、コバルトなどのレアメタルなどの鉱山での過酷な労働環境や児童労働、環境破壊といった側面などもしっかり調査・評価できる環境が重要になってきますね。6では、マクロ経済学、つまり、個別の経済活動の集計の変動と連動を生産物市場、貨幣市場、労働市場といった大きな視点が事業には必要となるということですね。
急速に求められるグリーンスキル
今年2月にLinkedInが発行したGlobal Green Skills Report2022では、グリーン・スキルが急速に求められてきているという調査結果が掲載されています。
時代が求め始めたスキルは急激に需要が高まってきています。
人材不足
急速に求められている背景もあり、現在、スキルを持っている人材が不足しているといいます。
さらに、世界経済フォーラムの「ダボスラボ・ユースリカバリープラン2021」によると、若者たちの約半数が、適切なスキルを持ち合わせていないと感じているといっています。
このレポートでは、20~30歳までの若者による40の政策提言が行われています。そのひとつが、リスキリング(新たな学び・研修)やアップスキリング(技能向上)に対して投資している企業に税額控除を行うことや、都市部の将来のスキルニーズと、アップスキリングやリスキリングの取り組みを組み合わせたオンラインスキルアグリゲーターの構築が含まれています。
注目されているスキルは「気候変動に関するスキル」
The New York Times誌が昨年11月に開催したカンファレンスでは、イギリス、スコットランド、カナダ、フランス、アメリカ企業から登壇者が参加し、次世代に必要なグリーン・スキルの中でも重要なClimate Skills(気候変動に関するスキル) について議論されました。
具体的なアクションの明記はまだなかったようですが、今後再注目される分野であるということは間違いないようです。
未来に向けたリスキリング(学び直し)
新興分野で求められるスキル開発では、テクノロジーの導入が大きな推進力になります。
グリーンスキルは若者だけではなく学び直し「リスキリング」は生き残りの条件となってきたと話すのはヤマト運輸。 デジタル改革に向けて、リスキングによりデジタル人材を1,000人を目標に掲げています(2022.06.20時点)
世界経済フォーラムは「仕事の未来レポート2020」で、ビジネスリーダーが高い優先順位に挙げるのは、クラウド・コンピューティング、ビッグデータ、人工知能、およびその他テクノロジーの導入であることを明らかにしています。
「平均すると、企業は約40%の労働者に6か月以内のリスキリングが必要になると見込んでいる。そして、ビジネスリーダーの94%が、OJTによる新たなスキル習得を従業員に期待していると報告されているが、この数値は2018年の65%から大幅に増えている」と、レポートは強調しています。
世界の動きが、リジェネラティブな考えや行動を促進してきています。
リジェネラティブとは「再生」や「回生」を表し、「ある段階で当初の役割を果たしたものが、別のところで再び何らかの役に立つ」という意味を含んでいます。もともとは環境をより良い状態に再生するために生まれた概念です。
サステナブル・ブランド(SB)国際会議の新しいテーマとして、「We are Regeneration」が掲げられています。欧米では企業や市民レベルで急速に話題性が高まっていますが、日本ではまだ馴染みの薄い言葉と言われています。
Kabbaraでは土壌再生という活動を通していくことで、カラーバス効果、つまり「リジェネラティブ」という情報に関心を高めていくきっかけにもなると思っています。
※カラーバス効果とは、ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象のこと。 カラーバスは「color(色)」を「bath(浴びる)」、つまり色の認知に由来するが、色に限らず、言葉やイメージ、モノなど、意識するあらゆる事象に対して起きる。
今回は未来の動向を「必要とされる人材のスキル」という側面から実感できましたら幸いです。
プロジェクト「Hundred million」PROJECT2030」hmp2030を達成するためにも多くの方の参加とご意見が必要です。
時代が要請するカーボンニュートラル社会の実現へ
プロジェクト「Hundred million」PROJECT2030
一緒に活動したい!もっと情報を知りたい!という仲間も随時募集中です!
アンケート及び、hmp2030メンバーの参加もお待ちしております。
まだまだ、これから研究開発が必要な部分も多いですが、DeFi、メタバース、NFT、web3、地球環境再生、土壌改良、温室効果ガス吸収、不耕起栽培、小規模農家改革、カーボンクレジット創出活動などに少しでも興味を持たれましたら、これら実現のためみなさまの活動への参加お待ちしています。
また、ご質問やご意見随時承っております。
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