東証は、2023年10月11日にカーボンクレジット市場を開設します。この市場では、温室効果ガスの排出削減量などを取引できるようになり、購入者は自社の排出を相殺(オフセット)でき、これにより低コストで排出削減を進めたり、オフセットを活用して実質的な脱炭素製品を広めたりすることが期待されます。政府認証を受けた信頼性の高いJクレジットの市場取引を取り扱い、2022年9月から4ヶ月かけて着実に実証事業の結果を踏まえて、今回の正式稼働にいたりました。
実証事業では市場取引による透明性の確保と手続きの簡略化には成功しましたが、流動限界があり、適正な価格設定や安定したJクレジットの調達がまだまだ難しい状況です。市場参加者の中には様子を見ている人も多かったかもしれません。
国内のカーボンクレジット市場を成長させるには、取引可能なクレジットの増加が必要です。そのために、Jクレジットの発行をサポートし、品質評価と活用ルールの整備に力を入れて、安心して活用できる環境を整えることが大切になってまいります。供給量の増加には時間がかかるため、海外のクレジットも検討する必要があるのではないかと思われます。
弊社としても、市場に貢献できるよう質の高いカーボンクレジット創出を加速させてまいります。
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