中小企業版SBT認定の取得条件が 2024年1月1日より更新されます。取得費用などコストに関係してくる変更条件もありますので、ぜひ一度変更箇所をご確認ください。
「中小企業」の定義が明確化＆更新されました。
これまで、従業員数500名未満など比較的大雑把に条件が決められていましたが、以前の条件よりもより細かく条件が変更になりました。
中小企業として認められる条件としては、全て満たさないといけない必須条件と複数満たさないといけない選択条件の２つをクリアする必要があります。
必須条件：下記の全てを満たす必要があります。
・スコープ 1 および位置ベースのスコープ 2 の排出量全体で 10,000 tCO2e 未満であること
・海上輸送船を所有または管理していないこと
・発電資産を所有または管理していないこと（再生可能エネルギーの発電設備は除く）
・金融機関 (FI) 部門または石油・ガス (O&G) 部門に分類されていないこと
・非営利団体/法人
・国営企業、公益団体
・通常SBT取得済みの親会社の子会社ではないこと
選択条件：下記の２つ以上を満たす必要があります。
・従業員数 250 名未満
・売上高 5,000万ユーロ未満（日本円で約78億円 ※1ユーロ156円_2024/01/04時点）
・総資産 2,500万ユーロ未満（日本円で約39億円 ※1ユーロ156円_2024/01/04時点）
・森林、土地、農業 (FLAG) 部門に属していない
中小企業版SBT認定の認定費用が引き上げになります。
現在の1,000 ドル→ 1,250 ドルへ引き上げる
以上が中小企業版SBT認定の変更点です。特に今までと大きく違うのは従業員数で、これまでの500名から大幅減算となりました。これにより相当な数の企業が通常版SBTの対象となります。また、250ドルコストが増えます。
2024年より条件が変更となりますので、現在中小企業版に当てはまっていて取得を検討されている方は、来年まで待つという理由はありませんので早めの取得をおすすめします。
KabbaraのSBT認定取得サポートサービスはこちら＞＞＞
今後もKabbara TimesではSBT認定取得企業に関する評価などのお役に立てる情報を共有させていただきます。
※その他最新の情報はSBTイニシアティブの公式WEBをご覧ください。
https://sciencebasedtargets.org/news/sbti-announces-updated-sme-definition-and-fees
