いつもお読みいただきありがとうございます。世界的な気候変動の危機に対し、カーボンクレジットなどを用いた『カーボンオフセット』は、現在では当たり前の取り組みとして様々な企業により実践されていますが、今後はカーボンオフセットだけではなく『カーボンインセット』への重要性が非常に増しています。
注目される『カーボンインセット』とは？
よく知られた『カーボンオフセット』は、企業がCO2削減に取り組み削減できなかった未達成の分をカーボンクレジットなど排出権を購入することにより相殺する仕組みです。
一般的に企業のカーボンニュートラルへの対策として現在一般的に用いられている方法です。
一方で、『カーボンインセット』は、すでに行われている事業活動や商品制作過程（以下、バリューチェーン）の中で、あらかじめ排出量を可能な限り削減・吸収させることで、バリューチェーンの中で削減を一定数達成する仕組みのことを言います。
現在でも、企業によってはバリューチェーンの中で削減に対する取り組みをすでに行っている場合もありますが・・・
削減に取り組む企業は全て『カーボンインセット』をしていると言える？
バリューチェーンの中で削減に取り組んでいる企業は全てカーボンインセットを実行しているかというとそうではなく、実はカーボンインセットには国際的な基準があります。
国際的カーボンインセットプラットフォーム『IPI』という機関がカーボンインセットの基準とガイドラインを提唱しており、条件をクリアすることでカーボンインセットとして国際的な承認が得られます。
国内では、まだまだ取り組み事例の少ないカーボンインセットですが、今後国際的な事業を展開している企業を始めとして、カーボンオフセットが広まりつつあるように、カーボンニュートラルの取り組みとして当たり前の考え方にもなってくるかもしれません。
最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事を楽しみにお待ち下さい。
