私は日常で情報を調べる際に、本や新聞などの紙媒体よりも主にインターネットで検索をすることが多いです。インターネットを主に使う理由は、検索サービスやYoutubeなどを始めとする動画配信サービスでの情報検索の方がピンポイントかつ迅速に知りたい情報にアクセスできるからです。
しかし、ここ最近は検索できる情報の多さから”正しい情報にたどり着くスピードは逆に紙媒体より遅くなりつつあるのでは?”と感じることもよくあります。
インターネット上の各種サービスが充実した今、WebページやBlogそして動画配信サイトなどのSNSを通じてどんな人でも情報を発信できるようになりました。しかも、その配信には資格や情報の正確性は問わないわけですから、無限に投稿される情報から正しい可能性の高い情報を得るには一定のスキルと感覚、そして本当に正しいかという検証にかける時間などを必要としてしまいます。
最近Youtubeで情報収集をしているときに気づいたのですが、動画の画面に「背景情報」というものが表示されています。これは最近の情報過多や情報錯綜に対するYoutubeの対応策の一つで、正しい情報を視聴者に伝えるためのサービスらしく、特に混乱を招きやすい情報のトピックに関連した動画に対して、勝手に表示されるようになっています。まさに辞書のような形ですね。(上記画像の例では、JAXAの気候変動をテーマにした動画の下に、「気候変動の定義」を国連が定義した文章が記載されています。)
特に、コロナなどの健康に関連するトピックや、Kabbaraの事業でも重要なテーマになっている環境問題や社会問題などは日々情報が更新されやすく、世の中に与える影響も大きいテーマなので、良く表示されるようです。
もちろん、基本的に情報の正しさは時代の移り変わりによって変化していくものではありますが、Youtubeのような情報が乱立するような媒体の中で、極めて正確性の高い情報として表示するこの機能は素晴らしいものだと思いました。
情報化社会での情報のあり方や取り扱い方はこの数年で本当に大きく変わりましたし、またこれからどんどん変化していくことでしょう。今後、Youtubeがしているこの取り組みのような対応策が充実することによって、わたしたちが正しい情報にたどり着ける可能性は高くなっていくかもしれません。
しかし、わたしたちが生きるこの世界は実際はまだまだ分からないことだらけ。100年前は正しいとされていた情報が、現代では間違っていたことが証明されるなんてことも沢山あります。
やはり、情報の正確性を見極める最低限のスキルはわたしたち個人が持っておくべきスキルだと思いますし、情報は「時代によって正しさが変わる」という前提で、情報と付き合っていくべきでしょう。そして、最終的に得た情報をどう扱いどう自分の活動と上手くリンクさせていくか・・・これが何よりも大切なことだと思いながら、今日は気候変動をテーマにした動画をお腹いっぱい見ることにします。