次世代のインターネットが可能にする世界→web3がもたらすもの

   by Akihiko Sato        
次世代のインターネットが可能にする世界→web3がもたらすもの
次世代のインターネットが可能にする世界→web3がもたらすもの
世間ではメタバースやNFT、DeFiといったキーワードをよく見かけるようになりましたね。
実はすべてブロックチェーン技術が鍵となっているんです。

メタバースとは

コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことを指します。米最大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールは、メタバースを「相互に接続された体験型の3D仮想世界で、空間的な制約を超えて人々とリアルタイムで交流し、デジタルと物理の世界にまたがる、ユーザー所有のインターネット経済を形成することができるもの」と説明しています。

NFT(非代替性トークン)とは

ブロックチェーン上に記録される一意で代替不可能なデータ単位です。NFTは、画像・動画・音声、およびその他の種類のデジタルファイルなど、容易に複製可能なアイテムを一意なアイテムとして関連づけることができ、ブロックチェーン技術を使用して、そのNFTの所有権の公的な証明を提供することが可能です。Wikipedia

DeFiとは

DeFi(decentralized finance、ディーファイ、分散型金融)は、金融の実験的形態のひとつであり、それは仲買人、取引所、銀行といった中央集権的な金融仲介者に頼らず、ブロックチェーン上のスマート・コントラクトを利用することです。Wikipedia
まとめると、所有権の証明、認証と交換を個人間で完結する仕組みをブロックチェーンで行うということなんです。
では、web3は何が新しいのか?今までとは何が違うのか?

web3の前はweb2.0で、さらにその前がweb1.0です。

web1.0の世界 1995年~2005年(ホームページ時代)

web1.0で飛び交う情報は「静的で一方通行」

大手プロバイダなどから発信される情報をユーザーは自ら登録し、最新の情報であったり自分にあった情報を受け取る

登録内容 名前、パスワード 各サービスごとに登録が必要
web2.0の世界 2005年~2018年(SNS時代)

web2.0で飛び交う情報は「動的で双方向」

ユーザー同士はコミュニケーションすることが可能に。 情報を受け取るだけでなく、ユーザー自身が情報発信者になれる

登録内容 ユーザー自身のSNSと連携し、パスワード設定
web3の世界 (ブロックチェーン時代)

中央集権にとらわれないエコシステム。自身が持つ価値、デジタル化された資産を自由に交換することが可能。情報や価値は中央の一元管理から個人が管理し分散化されます。約束の自動実行というトラストレス(信用する必要がない)世界を実現。

登録内容 ウォレットアドレス(メタマスクなどと連携)
web3はアドレスと連携する? それってどういうこと? まさに、このウォレットアドレスとの連携こそ、ブロックチェーン技術であり鍵となる部分になります。
web3以前の世界では個人情報によって利益をもたらしても、それはサービス提供会社の利益となっています。 例えば、Facebookでいいね!を何万回おされても、、自分の記事をシェアされても1円ももらうことはできませんね。もちろんアフィリエイトのような仕組みを組み込んでいたら、規定に則り収入が発生しますが、予め振り込み用の口座の登録などが必要です。
web3では、暗号資産のウォレットアドレスにて登録します。これは、何かインセンティブのようなものが発生した場合、予め定められた規定に則って自動で送金される仕組みです。条件が満たされたか確認をする人もいません。これがトラストレス(信用する必要が無い)な世界です。
次世代では、人の役に立ったり感謝されたり、約束を守ることで発生した利益は、影響に関与した人に自動で送金されることが当たり前の世の中になると言われており、私も必ずそうなると思っています。
一度、web3の世界になれてしまったら、元には戻れなくなるとも言われています。
メタバースはバーチャル空間で創造された物(データ)の売買
NFTは創作された制作物の所有権の移動
DeFiは証券や銀行業の価値交換を個人間で行う
ブロックチェーンの世界ではアドレスが最も重要です。
これらキーワードはすべて価値の交換を個人間で自由に行うことが前提であり、安全で安心な仕組みをブロックチェーンの改竄不可能な領域を使って実現しています。
では、ウォレットアドレスで登録するということは実際にどんな感じなのか、ナイキが買収したことで話題になりましたバーチャルスニーカーブランドRTFKT(アーティファクト)の例を見て見ましょう。ちなみにナイキが買収した時点でRTFKT(アーティファクト)の時価総額は約3300万ドル(約37億3000万円)に達していました。
これはデジタルで作られたスニーカーです。
何故、デジタルのスニーカーが必要になるのか?
デジタル空間の自分の分身やオリジナルなキャラクターを作り出すことができ、作り出したキャラクターにこのスニーカーを身につけさせることが可能になります。
また、購入したスニーカーは限定品であったりします。
同じものは他に存在しないという証明をNFT(非代替性トークン )で管理されています。持ち主としてプラットフォームに自分のユーザーネームなどで表記されます。もし、現在の表示価格より高く購入したいと思ったら、希望金額を入力しオファーを出すことができます。希望条件があうと取引は成立し、所有権が移動されます。
では実際の画面を見てみましょう。メタバースだと、このナイキの新作のスニーカーが欲しい!どうやって購入するのか?
画像の真ん中に「METAMASK」とあります。
これは、Ethereum系ブロックチェーンの通貨やNFTを一括で補完・管理できるソフトウェアウォレットで、MetaMaskに登録をして連携して利用できるようになります。
もちろん、他のメタバースの世界やNFTのサービスにもこれで連携が出来ます。MetaMaskの登録も非常に簡単ですので、web3の入り口として事前に準備しておくことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか?
web3の世界は遠い未来ではなく、既に始まっていることを少しでもご理解いただけましたでしょうか。
また、SDGs達成にもweb3が組み込まれることで、大きく前進する根幹になるでしょう。地球環境、人権、経済といった課題の解決を持続可能な環境を支えるのは、関連する人々でありコミュニティーや企業、政府です。トラストレスな世界の実現がこれを加速させていくと信じています。
COP26の決議であきらかになったことは、途上国のような弱者が先進国のむちゃな基準を押しつけることでさらに弱くなってしまう構図が浮き彫りになってしまいました。
私たちに出来ることは小さいことかもしれません。しかし小さい力も繋がることで大きな波を作ることができます。web3で繋がる世界は気持ちの良い思いが循環する社会がきっと実現します。
web1.0やweb2.0では実現できなかった事をweb3によって実現可能になっていく…
Kabbaraのシステムインパクトプロバイダーはもちろんweb3で構築しています。
まだまだ、これから研究開発が必要な部分も多いですが、DeFi、メタバース、NFT、web3、地球環境再生、土壌改良、温室効果ガス吸収、不耕起栽培、小規模農家改革、カーボンクレジット創出活動などに少しでも興味を持たれましたら、これら実現のためみなさまの活動へのご参加、お待ちしています。
また、ご質問やご意見随時承っております。
下記の【お問い合わせ】よりお願い致します。

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