未来を見据えた人事制度(最高未来責任者)がすばらしい

   by Tsuyoshi Mizushima        
未来を見据えた人事制度(最高未来責任者)がすばらしい
皆さん、こんにちは。Kabbaraの水島です。先日、家の近所を歩いていると、日本の夏を象徴するイベント「盆踊り」を発見。コロナ禍になってから中止続きで、久々の開催だったようです。ザ・昭和の雰囲気に少し触れてみたくなり、せっかくなのでちょっと寄ってみました。そこで、一つ疑問が。飛び入り参加で、なんでみんな踊れるの…?見様見真似にしちゃうますぎる。定番曲である東京音頭や、炭坑節ならまだしもダントツで盛り上がっていたのが、まさかの「ダンシングヒーロー」。年配の方も実に軽快なステップ。(笑…)もしかして、今の時代これも定番曲?。誰かに声をかけてなぜ踊れるのか聞いてみようと思いましたが、聞くこともできずに、小心者の私は「♫今夜だけでもーシンデーレラボーィ」と口ずさみながら会場をあとにしました。来年は勇気を出して誰かに聞いてみようと思います。
さて、本題です。先日、こんな記事を発見しました。
ユーグレナの3代目CFO(最高未来責任者)に渡部翠さん(15歳)が選出された。
株式会社ユーグレナHPより
株式会社ユーグレナは、東京都港区に本社を置くバイオベンチャーです。藻類の一種であるミドリムシを中心とした微細藻類に関する研究開発、生産管理・品質管理、関連商品の製造・販売などを行っています。ミドリムシで飛行機を飛ばすなど、「日本をバイオ燃料先進国にする」を宣言されている会社です。

未来を変えるCFO誕生

ミドリムシを通じて環境や健康の課題に取り組んできたユーグレナ社は、地球のこれからについて子どもたちと語り合う中で、現在の経営陣だけでは「不十分」と気付かされたそうです。未来のことを決めるときに、未来を生きる当事者たちが その議論に参加していないのはおかしい、と。そして誕生したのが18歳以下のCFO(Chief Future Officer)。
CFOは、同社が19年に新設したポストで「サステナビリティファースト」を掲げて世界の貧困や気候変動問題の解決を目指すなか、未来を生きる当事者である世代が経営に参加していくべきとの考えから、18歳以下を条件に一般から公募している。 これまでの活動としては、ユーグレナ社が販売するペットボトル商品の全廃などによって石油由来プラスチック使用量の50%削減を提言した他、定款の事業目的をSDGs(持続可能な開発目標)に即した内容に変更する際に監修に関わるなど成果を上げているのだそうです。
▼以下、インタビュー記事からの抜粋
ー面接では、「社会課題の影響を受けている人々の声も収集することが必要だ」と訴えたそうですね。
渡部 :海面上昇や森林火災、貧困、強制労働といった課題に直面している人、そういう場面を見てきた人の声が(持続可能な社会の実現に)必要だと思います。日本にいるとそういう世界はあまり見えません。私もFutureサミットメンバーもある意味チャンスや教育に恵まれてきた人たちで、どうあがいても出られないというような環境を見てきたことがないです。自分たちが社会課題に対して何とかしようというのも大事ですが、影響を受けている人たちの目線で、その状況から抜け出すために何が欲しいのか、何があったらいいかを聞いて知ることで、私たちの活動の指針になるのではないかと思います。例えば、ユーグレナを通じて日本の社会にそういう人たちが経験したことを伝えられないだろうかと考えています。社会課題に直面している若い人たちをFutureサミット(CFOたちが開催するミーティング)に招いて話を聞き、こういうことができるんじゃないかとアイデアを出していくことで、解決につなげられるのではないでしょうか。
ー渡部さんが考える持続可能な社会とはどんなものですか。
渡部: 私がいつも思い描いているのは、例えば100年後にSDGsやサステナビリティのスローガンが完全に消えていたとしても、日常生活を送っているだけで社会がうまく回っている、地球がきれいな状態であり続ける、社会の一員でよかったなと思える。そんな世界です。小澤さんたちの提言も日常の中に(消費者が)意識しなくても持続可能な社会に変わるための商品を取り入れるというものでした。石油由来プラスチックをできるだけ使わないことで、商品を手に取った瞬間に地球を何かしら良くする一歩を踏み出せます。意識的に何かをするのは疲れます。無意識のうちにハッピーになれる道があったらいいと思います。最近、CFOが他の会社にもいてくれたらいいのにと考えるようになりました。サステナビリティに関連する事業をメインで手掛けている会社はまだスタートアップが多いです。(CFOを介して)連携して束になれば大きな力になるし、お互いの成長にもつながります。協同作業をすることで影響を及ぼせる範囲も広がると思います。
激しく共感。とにかく、すばらしい。
未来を生きる当事者チームとしてのCFO制度の採用をしているユーグレナさん。今後の活動にも注目していきたいと思います。本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
追伸:
日本国企業の約75%の企業が脱炭素へ向けた取り組みに「未着手」。(←計画もなし)
Kabbaraは、国際基準である中小企業版SBT認定を広めることからはじめています。
(過去の記事より:SBT認定を取得するとどんなメリットがあるの?

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