SBT認定を取得するとどんなメリットがあるの?

   by Tsuyoshi Mizushima        
SBT認定を取得するとどんなメリットがあるの?
皆さんこんにちは、Kabbaraの水島です。あっという間にもう8月。一年の体感スピードが歳とともに増していることには何となく気づいていたのですが、今年は特に早く感じています。
「一日一日をもっと大切にしなさい。」なんて声が聞こえてきます。あまりの速さと抱えるタスクに焦りの色を隠しきれず、日々奮闘しております。そして、とにかく暑い。「気温上昇を2度に抑える。」とパリ協定にて宣言していますが、もうとっくに2度以上になっていませんかー?と、突っ込みたくなります。「このままでは、あと10年で地球に住めなくなる」というのも体感レベルで危機感を覚えるようになってきました。世界にはたくさんの社会問題がありますが、中でも環境問題が世界共通の大問題であるということを、ひしひしと感じています。人類が住める環境あってのシアワセですよね。とにかく、Kabbaraガンバリマス。
さて、本日は9月よりサービス開始予定の「SBT認定取得(中小企業版)サポートサービス」に関して少しお届け致します。 SBTに関しては、こちらの記事をご確認ください。(→SBTって知ってますか?
SBTの取得は、脱炭素経営へ明確にコミットすることに繋がります。温室効果ガスの削減をしなければならないと頭ではわかっていながら先延ばしをするのではなく、やると決めてしまうことです。決めるからこそ方法が見いだされ具体的行動に移れるのだと思います。脱炭素の方針は大企業だけに課されたものではありません。中小企業も例外ではありません。経営において確実にグローバルスタンダードに向かっています。もちろんそこには当然一定のコストがかかるのですが、それ以上に 大きなメリットが存在しています。将来的に地球(未来の人類)にもたらされるインセンティブも当然なのですが、いち早く取り組むからこその企業価値強化への機会創出となります。
それでは、「SBTを取得するメリット」に関して、ご紹介いたします。
    顧客拡大の機会創出
  • カーボンニュートラルを目指す企業へのPR効果
    →大企業におけるサプライヤーへの排出量の削減を求める傾向が強くなっており、
     訴求力の向上につながる。
  • 脱炭素商品、サービスの開発
    →脱炭素のコミットから生まれる、新商品、新サービスの開発。
     (オフセット済み商品など…)
資金調達
  • 金利優遇(各金融機関が独自商品を開発)
    →百五銀行は「脱炭素」などをめぐる経営目標の達成度合いで金利が変わる
     サステナビリティ・リンク・ローン。
     環境保全に関わる設備投資に資金の使い道を限ったグリーンローン。
    →大阪府は「脱炭素」を進める中小企業向けの低金利融資制度を創設する。
     府内の金融機関と連携し、2023年度の導入をめざす。
    →きらぼし銀行は、「きらぼし脱炭素応援ローン金利 0.1%優遇」で中小企業を支援。
    →滋賀県と滋賀銀行のコラボプラン
     「しがぎん」サステナビリティ・リンク・ローン  などなど。
  • 補助金の活用
    令和4年度版「エネルギー・温暖化対策に関する支援制度」全129件
     経済産業省・環境省・国土交通省・農林水産省・総務省のエネルギー・温暖化対策に関する支援制度
    イメージアップ
  • ステークホルダー(顧客、採用、従業員、投資家)へのPR
    →※CDPでの評価が上がる※
     CDPの環境情報開示における「CDP質問書」には、SBTに関する質問があり、
     SBTの認定を受けることにより得点を獲得することができます。
※CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)は、環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買組織の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている非営利組織である。2020年度は、運用資産規模で106兆米ドルに達する515社強の機関投資家と調達規模で4兆米ドルに達する150社強の購買組織がCDPの活動に賛同している。2020年度は、世界の時価総額50%強となる9,600社強の企業がCDPを通じて環境情報開示を行った。また、これに加え、数百の自治体もCDPを通じて環境情報開示を行っている。CDPは、現在、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの一つとなっている。出典:野村総合研究所サイトより
上記、一部抜粋してご紹介致しました。もちろんまだまだたくさんのメリットがあります。また、そのメリットはドミノ式に次から次へと企業価値拡大への機会創出へと繋がっていきます。ぜひ、私たちと一緒に脱炭素の取り組みとして、SBT認定取得から始めてみませんか?(サービス開始まで、もう少しお待ち下さい。)
最後まで、お読みいただき誠にありがとうございました。
追伸:
東京証券取引所にてカーボン・クレジット市場の試行取引開始に向けての
準備が進んでるようです。
東京証券取引所

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