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カーボンニュートラル、カーボンクレジット、カーボンオフセットなど、気候変動に関連したキーワードがたくさんある中でも、最近特に話題になっている『カーボンリサイクル』。
カーボンニュートラル、カーボンクレジット、カーボンオフセットなど、気候変動に関連したキーワードがたくさんある中でも、最近特に話題になっている『カーボンリサイクル』。
一般的にカーボンニュートラルというと、CO2の削減、つまり排出量を減らすことを基本とした考え方をしていますが、CO2の削減という方法論だけでは、恐らく世界が目指すカーボンニュートラルへは多くの課題が残ることでしょう。
そんな中、この数年間で実用レベルまで達しているのが、カーボンリサイクル。リサイクルの名前の通り、純粋な削減とは別の考え方で、排出されるCO2を再利用するという考え方・技術です。炭素循環モデルとも呼ばれています。
注目を浴びるカーボンリサイクル
これまで、わたしたち人間は地球環境を巡る様々な課題を考え、対策を創ってきました。その対策の中でも最もわたしたちの身近にあるのがリサイクルという仕組みではないでしょうか?
特に現代では当たり前にあるのが、紙などの”有限の資源を大切に使う”という考えから生まれたリサイクルという方法です。資源は無限には存在しないから大事に使っていこうね、という考えですね。
一方で、多く使われすぎてゴミ問題や環境破壊の問題から生まれたのが、ペットボトルを代表するプラスチックのリサイクルです。
カーボンリサイクルはこのプラスチックリサイクルと近く、どうしても生み出してしまうCO2を”他のモノ”に変換する仕組みです。大気中に放出されるCO2を別の形に変え、わたしたちの暮らしの役に立てていくのです。
カーボンリサイクルの技術は専門的な内容も多いので、この記事では詳しくはお話しませんが、わかりやすい例でいうと、私たちが普段の生活で使う燃料をCO2を元にして生み出したりするような方法などが挙げられます。
つまり、悪者と扱われていたCO2を味方に変えるのがこのカーボンリサイクルなのです。実際に現時点でも実用レベルの技術がたくさん生まれ、これから10年、20年で非常に多くのリサイクル技術が生まれていくことが予想されています。
プラスチック製品がそうだったように、CO2から作られた製品が私達の周りにたくさん存在する未来は決して遠くはないと感じます。
こちらの動画でカーボンリサイクルに関する実際の技術などが解説されています。少し難しい話もありますが、ぜひ参考までに一度観てみてください。
わたしたち人間は生活し経済活動を行う一方でどうしても排出してしまうのがCO2です。気候変動対策のために多くの”減らす”アクションが必要となりますが、この”減らす”アクションをさらに超えていかに”使う”というアクションにしていく事が大切か、これからのリサイクル技術に期待していきたいと思います。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。