いつもお読みいただきありがとうございます。2020年の日本カーボンニュートラル宣言から、様々な地域でカーボンニュートラルへ向けた取り組みが行われてきましたが、国家プロジェクトの大きな一歩となるプロジェクトとして、北海道・札幌市をカーボンニュートラルにおける国家戦略特区に指定し国家プロジェクトとして様々な取り組みを行っていくことが決まりました。
北海等・札幌GX国家戦略特区
国家戦略特区とは・・・
日本の経済活性化のために、地域限定で規制や制度を改革し、その効果を検証するために指定される特別な区域のことです。
北海道のカーボンニュートラル資源のポテンシャル
北海道は土地の豊かさや好条件を理由に、全国に先駆けて再生可能エネルギーの開発が積極的に行われてきました。
その結果、2024年時点で
風力発電 全国1位
太陽光発電 全国1位
水力発電 全国1位
地熱発電 全国2位
このように、重要な各再生可能エネルギーに対する投資規模が全ジャンルにおいて全国トップクラスであり、他の都道府県では追いつけないと言われるほど、未来の再生可能エネルギーの開発が進んでいます。
また、洋上風力、水素、蓄電池、データセンター、半導体、AIなど、エネルギー分野以外でも注目されている産業が多く、様々な実証実験に適した土地であることが評価の対象となっています。
そういった背景からも、今回の北海道の国家戦略特区指定は、未来の日本のカーボンニュートラルの形を決めると言って良いほど大きな役割を持った取り組みとなります。
北海道・札幌『GX金融・資産運用特区』
国内・海外の金融・資産運用会社の新規参入や業務拡充を通じて、海外の投資資金も取り込み、スタートアップなどの成長分野へ十分な資金が供給される環境を実現するため、金融庁と意欲ある地域が協働し、関係省庁と連携しつつ、金融・ビジネス・生活環境関連の規制改革や英語対応等の行政サービスの充実など必要な支援を実施し、金融・資産運用サービスの集積・拡充と成長分野の発展を目指していくのがGX金融・資産運用特区です。
北海道における全国トップレベルのカーボンニュートラルリソースが、今後日本全体のカーボンニュートラルを加速させるキッカケになることを期待して今後の動きを見ていきましょう。
資料:北海道が目指す姿(構想の概要:北海道・札幌『GX金融・資産運用特区』より)
https://www.city.sapporo.jp/kikaku/gx/documents/tokkugaiyozentai.pdf
最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事を楽しみにお待ち下さい。