GXリーグでは、「グリーン商材の付加価値付け検討ワーキング・グループ(WG)」の活動が2023年3月より開始しておりましたが、このたび、製品・サービスのグリーン価値の在り方についての検討成果を、最終報告書としてリリースされました。
GXリーグとは、、、
GX(グリーントランスフォーメーション)ヘの挑戦を行い、現在および未来社会における持続的な成長実現を目指す企業が同様の取り組みを行う企業群を官公庁や学術機関と共に協働する場のこと。GXに挑戦する企業が排出量削減に貢献しつつ、外部から正しく評価され成長できる社会(経済と環境および社会の好循環)を実現することを目指しています。
最終報告書では、WG参加企業の取組事例紹介を交えながら、業種・業界を横断した見地から、グリーン価値に関する考え方の整理と、今後の市場形成に向けた提言を記載しております。
6つの提言と今後の展開
提言1
企業の脱炭素等の取組みを進めるため、商材のグリーン価値が市場から適切に評価され、経済活用される仕組みづくりを行うこと。
提言2
グリーン商材の普及を推進するため、これまで着目されてきた CO2 排出の絶対量に加え、基準値からの排出削減量(以下、ΔCO2)を指標として適切に認識・活用すること。その際、「マスバランス方式」の考え方を参考に、グリーン商材への投資を促すなど ΔCO2 のグリーン価値を有効活用すること。
提言3
サプライチェーン全体のグリーン価値を評価すること。特に、調達、製造、製品利用におけるΔCO2を評価に組みこむこと、プラスチックなどのリサイクルにおける ΔCO2排出量についてライフサイクル全体での評価が重要であること。
提言4
CO2 削減を推進する上で重要金属資源の資源セキュリティーが益々重要となること。特に、日本では、域内循環を支援することが重要であること。
提言5
グリーン商材の市場拡大に向けては、カーボンプライシングの導入以外にも様々なインセンティブの仕組みが必要であること。
提言6
グリーン商材に関するルールについては、本提言をベースとして、業界ごとの取組みや国際標準化の取組みにつなげていくこと。
今後の展開
本 WG 参画企業は、5つのグリーン商材についての実証事業、認証事業の新展開、国際標準化の取組みを推進。
▼「グリーン商材の付加価値付けに関する提言書」本文はこちらです。
▼「グリーン商材の付加価値付けに関する提言書」要約はこちらです。
下記に該当する方は、ぜひ読まれることをおすすめいたします。
|グリーン商材の提供側
• 環境経営を率先する企業経営者
• 事業戦略立案・事業企画に携わる者
• 製品企画・製造・営業に携わる者
|グリーン商材の利用側
• グリーン調達に携わる者
• グリーン調達の制度設計に携わる者
• グリーン購入を検討している者
| ルール形成・立案側
• グリーン商材に関する政策立案に携わる者
• 各商材のプロダクトカテゴリールールに携わる者
• 関連する支援機関、コンサルティング会社など
|システム・基盤の利用側
• 事業会社、行政機関などでグリーン調達に携わる者
• 金融機関、グリーンファイナンス、サステナブルファイナンスに携わる者
• 関連する支援機関、コンサルティング会社
|システム・基盤の提供側、関連事業者
• DX 基盤、ツール提供に携わる者
• 検証機関、認定機関、評価機関(各種イニシアチブ、ESG 評価機関など)
• 関連する支援機関、コンサルティング会社など
ぜひ、新たな価値を取り入れていきましょう。
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