いつもお読みいただきありがとうございます。Kabbara沼倉です。本日のタイトルを見て、アート?どう関係するの?と思った方は多いと思います。百聞は一見に如かず、ということで話題となっている世界のカーボンニュートラルアートを2つご紹介します。
世界の温暖化を美しいグラフィックで可視化した現代アート:Warming Stripes(レディング大学/イギリス)
任意の年の温暖化状況を選択し一枚絵を作ることができるアートプロジェクト。過去100年以上にわたり各国で測定された年間平均気温の変化を美しいストライプで可視化。上記作品は、1901年~2019年をベースにした作品。温暖化の世界と気候変動のリスクについて、芸術性を持って表現されるこのグラフィックは、各温暖化関連イベントなどでも登場しています。
自分の好きな年代のストライプアートをぜひ探してください。https://showyourstripes.info/s/globe
気候統計データによる実験アートプロジェクト:Heartbeat of the Earth / Google Arts&Culture Lab(サンノゼ/米国)
Google Arts&Culture LabとUNFCCC(気候変動枠組条約)とのコラボレーションにより実行中の「気候データ」をモチーフにしたアートプロジェクト。国連報告書や世界気象機関などの気候関連データを駆使して、食料消費、氷河融解、海面上昇などをテーマにしたアート作品を制作しています。Googleならではの膨大な気候データを元にした作品は、私たちの地球史を知識だけではない視点で表現してくれています。
他にも作品が掲載されていますので、ぜひ一度ウェブサイトを覗いてみてください。
https://www.blog.google/outreach-initiatives/arts-culture/heartbeat-earth-artists-explore-climate-data/
いかがでしたか?美術大学出身の私としては、こういった環境をテーマにした作品が気になってしょうがありません。気候変動が騒がれるようになった現代ならではのとても面白い取り組みだと思います。
また、これまで気候変動に対して興味のなかった人達にもうまくアプローチできるキッカケにもなるので、とても良い取り組みではないでしょうか?
現代アートでは、これまでも様々なテーマが作品になっていますが、気候変動アートという新たなジャンルが当たり前になる日も遠くないのかもしれませんね。