バイオ炭土壌貯留によるカーボンクレジットの仕組み

   by Yu Numakura        
バイオ炭土壌貯留によるカーボンクレジットの仕組み

いつもお読みいただきありがとうございます。Kabbara沼倉です。過去の記事「今注目!精度の高い炭素貯留量測定の技術をご紹介」の中でも登場した”バイオ炭の利用による土壌炭素貯留”。この炭素貯留法(カーボンクレジットでは方法論と言います)は、カーボンクレジットの方法論としては比較的新しい基準になりますが、農地でのクレジット創出の方法論としては、国内クレジットであるJ-クレジットでも承認されており、実際にいくつか承認済みのプロジェクトも存在しています。

また、国内では、2022年に初めて認証され、国外ボランタリークレジットにおいても土壌貯留の方法論(VM0044)としても承認されており、今後バイオ炭を活用した土壌貯留そしてクレジット化も多くなっていくと予想しています。

仕組みに関しては、実際にバイオ炭カーボンクレジットを購入している立命館大学がとても分かりやすい解説動画を出してくれていますので、ぜひ一度ご視聴ください。

バイオ炭とは?J-クレジットとは?農業への活用について、わかりやすく解説!

クレジット化だけじゃないバイオ炭の二次的効果に注目

バイオ炭を活用する土壌貯留には、単に土中に炭素を貯留するという効果だけではなく

・農作物への好転的作用
・土壌の透水性、通気性の向上
・土中微生物活性化効果

などを始め、炭素貯留以外の効果も期待できる方法です。

さらには、原則的に廃棄されるような木材、もみ殻などを利用するため、元来農家の方々の目の上のたんこぶとなっていた廃棄問題も同時に解決に繋げられる期待があります。

現在、炭素貯留法としてKabbaraも注目していますので、これから随時情報共有していこうと考えていますので楽しみにお待ち下さい。それでは次回の記事投稿をお待ち下さい。

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