カーボンニュートラルって?オフセット、ネガティブエミッションとの違いを解説します

   by Akihiko Sato        
カーボンニュートラルって?オフセット、ネガティブエミッションとの違いを解説します
最近よく耳にする言葉に「カーボンニュートラル」や「カーボンゼロ」という表現や「ネガティブエミッション」などのあまり聞きなじみがない言葉もちらほら見かけるようになりました。しかし今ひとつ違いも分かりにくいですよね。私たちの生活にどんな影響があるのか?その違いを理解し出来ることからはじめてみる、自己のちょっとした改革を楽しみながら実践をしてみてはいかがでしょう。
「カーボンニュートラル」という言葉は目にする機会も多くなってきているとはいえ、まだ耳にしたこともないという人も沢山いるのではないでしょうか。
まずは、言葉を理解するためにも意味から見ていきましょう。大きく分けると4つに分類が可能です。
図表でまとめるとこのようになります。
①二酸化炭素の排出を全体としてゼロにする(排出量ー吸収量=0)に属するもの カーボンニュートラルと利用されることが多くみられますね。 企業の製品の製造、流通などの背景などを知り、その影響と削減方法や努力から生まれる製品やサービスを通して理解し実感できることで、私たちもカーボンニュートラルという目標に参加しているという実感はとても大切ではないでしょうか。
②削減が困難な部分をクレジットを購入して埋め合わせること 二酸化炭素の排出量が大きい政府や企業はどうしても削減したい場合に相殺するための方法です。 カーボンオフセットとの接点ってわかりづらいですよね。実は、製品自体がオフセット(クレジット付を含む)されていたり、コンサートやイベントを開催する際クレジット購入によって埋め合わせが行われていたり、寄付型、つまり売上の一部をクレジット購入にあてる「消費者が企業を通してプロジェクトに寄付をするものまであります。意識して探してみると楽しくオフセットに参加できますね。
③排出される二酸化炭素よりも、大気から吸収する二酸化炭素の量の方が多い状態 今の主流プラスマイナスゼロを目指すカーボンニュートラルから削減量や吸収量の方が多い活動をマイクロソフトなど大手企業などが取り組み始めています。現在は特に環境問題に熱心な企業や個人の活動ですが、地球の環境はまったなしの状況です。この流れはすぐにより多くの企業が目指す方向性と言われています。
④大気からCO2を吸収する技術のこと 具体的な技術として再森林、新規植樹、土地再生及び土壌炭素貯蓄留(自然農法への転換など)、バイオエネルギー利用、炭素直接空気回収・貯留(DAC・DACCS)、風化作用の強化、海洋吸収の促進(アルカリ化)が含まれます。しかし、パリ協定の平均気温上昇を1.5℃に抑えるという目標各国の現在の対策案では2030年で130億トン-CO2ものギャップがありそれを埋める方法はまだありません。すでに地球の限界値を超えた状態の打破には、ネガティブエミッション技術の拡散が急務と言われています。
「いわば生物の変態メタモルフォーゼほどの変化、根本的な改革が必要」と声を上げているのは持続可能な開発のための経済人会議代表Sunny Verghese(サニー・ベルギーズ)氏の言葉にもあるように農業は大きな改革、大胆な変革が必要とされています。
世界の食糧の72%は5億7千万戸からの小規模農家が生産し、内90%は貧困に苦しんでいます。さらに、上記の図では農業が占める温室効果ガス排出量は工業の次に多く全体の27%をしめています。また生物多様性喪失の75%が農業由来です。私たちは小規模農家の改革によってこれらの問題・課題を解決する道筋としてラオスのコーヒー農家が見本を実践しドミノ倒しのように最初の一歩は小さくともいずれ大きな影響に繋がるような活動をはじめています。

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