Kabbaraが臨んでいるネガティブエミッション技術

   by Akihiko Sato        
Kabbaraが臨んでいるネガティブエミッション技術
「ネガティブエミッション」という言葉は、まだあまり聞きなじみがないかもしれません。
10月25日の記事、カーボンニュートラルって?オフセット、ネガティブエミッションとの違いを解説しますでは、ネガティブエミッション技術とは排出された温室効果ガスを削減された量が上回ることが可能とする技術と解説致しました。
ネガティブエミッション おさらい
【ネガティブエミッション技術とは】 再森林、新規植樹、土地再生及び土壌炭素貯蓄留(自然農法への転換など)、バイオエネルギー利用、炭素直接空気回収・貯留(DAC・DACCS)、風化作用の強化、海洋吸収の促進(アルカリ化)などCO2削減技術をネガティブエミッション技術という。
各項目について まとめてみたいと思います。
ネガティブエミッション技術各項目まとめ
① 緑や海藻を増やしCO2の吸収力を高める。② 排出されたCO2を、土中や海中に貯蔵する技術。といったイメージですね。
CO2吸収力の向上の技術がネガティブエミッションという事になります。
では、大気中のCO2排出とCO2吸収のバランスはどうなっているのでしょうか。
大気へ残留するCO2は+2.1%161.6億トンです。
パリ協定の1.5度に抑えるために貯蔵できる限界値は2,770ギガトン(2.7兆トン)と言われており、2017年の時点で、すでに2,200ギガトンに達しています。残り、570ギガトン(5,700億トン)
飽和状態まで残り5,700億トンです。
このままでは2030年までにパリ協定の1.5度に抑えることは出来ないかも…

つまり限界が近づいてきています。


といわれても数値が大きすぎてピントこないですね。
自然の力を高めながら人間活動の排出を抑えることが重要で、対策の強化が必要だ。というのは伝わります。

非常事態ということがわかってきましたが、今の生活を変えることは難しいですし、何をしたらいいのか?その選択肢は何があるのか?政府や企業がもっと提案と目標を示してくれたら…

少しずつ変化していくことは出来るはず…

Kabbaraが臨んでいるネガティブエミッション技術

(不耕起栽培の拡大から地球を元に戻す)

本来、地球の再生能力は高いものでしたが、産業革命以降、人間活動による破壊が進行中です。早急に元に戻すことが重要と考えています。

2020年に世界食糧賞を受賞したラタン・ラル博士によれば、有史来、人類による農耕という行為によって4,500億トンもの土壌中の炭素が失われてきており、その量は1850年以降化石燃料の燃焼により排出されてきた炭素量2,700億トンを大きく上回るといわれています。

「大気に残留する二酸化炭素」の表にもありますが、土壌からのCO2排出が57.2%ととても大きな数字です。人間活動由来のCO2排出量27%が農業由来とされています。

また、農業由来のうち(食べ物の生産)7割以上が小規模農家といわれています。

私たちはこの小規模農家の改革(不耕起栽培の拡大)によってカーボンポジティブ、つまり排出量より削減量が優る環境を実践していきます。

なぜ小規模農家の改革(不耕起栽培の拡大)なのか?

不耕起栽培はアメリカでも10年以上研究されており、土中のCO2を20〜25%程度貯蔵出来るため、期待されていましたが、課題も多いと言われておりなかなか広まっていませんでした。しかし、この課題の解決策がKabbaraのネガティブエミッション技術で解決でき、Kabbaraの1つの強みでもあります。

Kabbaraのネガティブエミッション技術と拡大方法

独自の自然農法による不耕起栽培(ラオスから近隣諸国へ拡大予定)
大きなインパクトを達成するため、大きな影響にリーチできるかが鍵です。

Kabbaraは、まず、ラオスにて、コーヒー事業からはじめています。

ラオスは爆弾投下による世界最大の被害国。農地拡大は爆弾撤去が必須でありSDGs18項目に爆弾処理があります。
温暖化の影響によって、コーヒーは大打撃を受けることがわかっており、受給バランスが崩れていきます。
コーヒーは石油の次に大きな産業とも言われています。
地下水の枯渇問題もラオスのポテンシャルは高く、不耕起によって地下水利用の削減が可能。
食料生産のほとんどが小規模農家であり、生物多様性被害も農業由来、農業従事者の90%以上が貧困層です。
温暖化の影響はすぐに食料危機問題に直結します。ラオスとの友好関係構築がラオスと日本を救うことに。

Kabbaraは、無農薬栽培と不耕起栽培の先に上記のインパクトを上げつつ、まずラオスが貧困の問題から脱することで、近隣諸国へとその影響を拡大していきます。
ライセンス化された事業によってラオスと日本は世界へ貢献しながら利益を上げ続けることが可能です。

今回はKabbaraが臨んでいるソーシャルインパクトとそれを実現するネガティブエミッション技術をまとめました。

地球環境再生はこれを拡散することから始まります。

キーワードは
「コーヒーの生産・消費活動=地球環境再生」

まだまだ、これから研究開発が必要な部分も多いですが、地球環境再生に少しでも興味を持たれましたら、実現のためみなさまの活動へのご参加、お待ちしています。

また、ご質問やご意見随時承っております。
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