いよいよGXリーグWebサイトにて「GXダッシュボード」が開設され、参画企業ごとの排出削減目標等が公開されました。
GXダッシュボードについて
GXリーグ参画企業の排出削減目標やサプライチェーンでの排出削減の取組等に係る情報開示基盤として、GXダッシュボードがWebサイト内に公開されました。ダッシュボードでは、参画企業の排出削減目標や各社のサプライチェーン上での削減取組が公表されており、来年度以降は、各社の排出量の実績等も公表される予定です。
なお、現在データ提出済み企業の2021年度直接排出量合計は我が国のGHG排出量の5割超を占め、2025年度直接排出削減目標の合計は6.2億トン、2030年度直接排出量削減目標の合計は4.8億トンとなりました。また、現在データ未提出企業分に係るダッシュボード追加掲載等の更新を1か月ごとに実施する予定です。
公開された項目
- 組織境界類型(支配力基準/資本率基準)
- 組織境界に含まれる法人数
- 排出量目標
- 第一フェーズ(2023〜2025年度の総計)
- 2025年(中間目標)
- 2030年目標
- 2050年目標
- 実績値(2023年、2024年、2025年)
- 排出量目標と排出量実績の比較のグラフ
- 目標設定の考え方に関する説明
- 排出量実績の内訳
- 第一フェーズ目標達成に向けた進捗
- トランザクション戦略
- 移行戦略の推奨事項の実施状況
- 策定にあたって参照したシナリオロードマップ
- ガバナンス状況
<サプライチェーン排出の削減に向けた取組内容>
- サプライチェーン上流の事業者に対する2050CNに向けた排出量削減の取組支援の実施または計画
- サプライチェーン下流の需要家・生活者に対する、自らの製品・サービスへのCFP表示等の取組を通じた、能動的な付加価値の提供・意識醸成・連携の実施または計画
- サプライチェーン排出についても、国としての2050CNと整合的と考える2030年の削減目標を掲げ、その目標達成に向けたトランジション戦略を描く
<製品サービスを通じた市場での取り組み>
- 生活者、教育機関、NGO等との気候変動の取組みに関する対話の実施または計画
- イノベーション創出、製品・サービスを通じた削減貢献、クレジット等によるカーボン・オフセット製品の市場投入によるグリーン市場の拡大の取組の実施または計画
- 消費市場のグリーン化に向けた自らのグリーン製品の調達・購入の実施または計画
詳細は、実際のダッシュボードをご確認ください!
https://dashboard.gx-league.go.jp/
いかがでしょうか?各企業の温室効果ガス削減へのポリシーがはっきりと分かる非常に細かい情報が開示されています。現在、我が国のGHG排出量の5割超を占める企業が、ただ目標を定めるだけでなく、「結果どうだったのか?」という進捗も公表されることから、いよいよ本格的な脱炭素への実践が重要となってきます。サプライチェーンに参画する中小企業にとっても「現状の排出量が、関係性の継続に大きな影響を与える」ということになろうかと思います。今後の企業情報ソースとしてぜひお役立てください。
各社、とても角度の高い目標を掲げているだけに、弊社としても最大の貢献が果たせるように取り組んでまいります。
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