元マイクロソフト社長の記事「環境破壊を「甘く見る人」が2040年直面する苦難」から今を考えてみる

   by Akihiko Sato        
元マイクロソフト社長の記事「環境破壊を「甘く見る人」が2040年直面する苦難」から今を考えてみる
こんにちは、佐藤です。
BS世界の、「氷の世界に見る地球温暖化 INTO THE ICE」というドキュメンタリーを最近見たのですが、ちょっと本気で気候変動について知らなきゃいけない!と感じてしまいました。
その内容は、
地球温暖化の実態を解明しようと、氷に覆われた過酷な環境下のグリーンランドで調査を続ける科学者たちが、北極圏で今何が起きているのか。イギリスの研究者は、水の浸食で形成されたグリーンランド最大級の氷の縦穴の底を調べようと、ロープ一本で深さ175メートルまで降りてゆく危険な調査に挑んでいました。
印象的だったのは、
「本来なら夏の終わりには水がなくなっている(凍っている)はずだ」という言葉です。
氷床の下を流れる水が氷ることで、氷床自体の動きもとまりますが、今は水が流れ続けているということ。
今までの予測値を大幅に修正しなければならない事実になるといっていました。
放送での内容
本来なら夏の終わりには水がなくなっているはずだ
でも実際は水がエネルギーを保ったまま残っていた。
そのエネルギーが冬の間も周囲の氷に放出されます。
そのため夏だけでなく、冬でも氷床内部の氷が急速に溶けていきます。
もう元には戻せません。
再び氷期に突入しない限り気温自体を下げるのは不可能といっていいでしょう。
氷河横穴の内部には確かに雪解け水が存在していました。
氷床の内部に大量の水があり、従来の予測よりも速いスピードで氷が溶けている可能性を示すものです。
気温も海面も急速に上昇し次の世代になれば、世界の姿は今と全く違うものになっているかもしれません。SFで見るような最悪のシナリオが現実のものとなりつつあるのです。
もはや躊躇している時間は無い。
そう訴える科学者たちの声に耳を傾けなければなりません。
自然は私たちに何かを語りかけているのです。
温暖化という影響は本気で考えなくてはならないことなんだな…と今まで以上に感じた瞬間でした。
2021年2月23日東洋経済ONLINEで配信された、元日本マイクロソフト社長、成毛 眞 氏の記事を元に地球の環境問題を考えてみたいと思います。
この記事のサブタイトルは「今後「戦争の引き金」にだってなりうる、ですが、ロシアの侵攻は翌年、2022年2月ですので、一年前くらいに書かれていた事になります。
ロシアとしては国民を守る方法はこうするしかなかったと正当防衛を主張しています。戦争とは正義のぶつかり合いといいますが、どういう正義があったのか?はプーチン政権が終わらないと分からないかもしれませんし、分かってからでは犠牲を防ぐことは出来ない。戦争の悲惨な光景を映像を通してですが、目に焼き付いてしまっています。
環境破壊によって戦争が新たに勃発するような光景は誰も見たくはないハズです。
現在進行形で紛争や戦争が起こってしまう原因として、
・宗教上の争い
・土地や資源の奪い合い
・権力者の利害関係
・文化や民族性の差異
・政治的信条の差異
・差別
などの事柄が複雑に絡み合って起こっていると言われています。
環境問題がもし悪化した場合、土地や資源の奪い合い、権力者の利害関係は砂漠化や異常気象などで左右されやすい項目になるのではないでしょうか。
気候が変動し影響がでるという事象には国境は関係ありません。
本来は手を取り合って向かっていかなくてはならい事だと思うのですが、とても難しい現状がたくさんあるということだと思います。
環境破壊というワードはすでに「戦争の引き金」といった表現も真剣に捉えなくてはならいと深く感じました。
記事の見出しをまとめると、
  • 「このまま進むと、飢餓に満ちた世界が必ずくる」
  • 「温暖化によって戦争が起こる」
  • 「水」が最も希少な資源になる
  • 「解決のカギはテクノロジー」
という構成で、最終的には「危機に直面してもテクノロジーで解決の道筋を示してきたのが人類なのだ」と締めており、人類の進化に期待した形で終わっている。
では、各見出しの課題をまとめてみます。
「このまま進むと、飢餓に満ちた世界が必ずくる」
環境破壊のリスクが増大
・温暖化
 気温の上昇→海面温度の上昇→サンゴ礁白化→海洋生物が3割以上が絶滅→ヒトの食糧事情が深刻化
      →生物耐用性への影響
      →海面上昇→水没
      →熱帯化→作物の減少→食糧不足
      →自然災害の多発
「温暖化によって戦争が起こる」
・温暖化 資源と富の収奪
→異常気象→食糧不足→食料の奪い合い→先進国同士の衝突など
「水」が最も希少な資源になる
水は石油よりも貴重なものになる。食糧不足より先に水不足が来る
・水不足  →資源の争奪戦→戦争
「解決のカギはテクノロジー」
未来のテクノロジーへの期待
大雑把ではありますがまとめるとこんな感じでしょうか。
ここでは未来のテクノロジーに期待されて終わっていますが、温暖化を阻止したり防止したりするテクノロジーってなんなのでしょうか。
地球の温暖化を逆転させる方法として、以前のブログ「地球温暖化、本当に効果がある100のアクションとは」で書きました。
大きな影響となり逆転が可能という希望となる分野として「食」と「土地利用」の合計で、CO2削減(GT)合計は334.64となることを書きましたが、温暖化に最も効果のあるという項目に添った生き方や選択をすることで、温暖化の阻止を皆の力でしていける環境がとても大事ではないでしょうか。
下記の表はドローダウン・ジャパン・コンソーシアムから上位15位までの逆転の可能性を実現していく方法のランキングです。
※ドローダウン解説動画はこちらになります
温暖化逆転の可能性を実現していく方法のランキングから緑のマーカー部分を抜き出し考えてみました。
解決策 分野 解決方法などの例として
食料廃棄フードロス
の削減
農法技術革新、ムダの削減、消費期限の延長など
菜食中心の食生活 流通革新、植物をより身近に食べ安くフレッシュにな環境を提供する(サブスク)
熱帯雨林の保護 土地利用 衛生情報と管理の徹底、再生には土壌再生、菌や環境コントロール
林間放牧 計画的に実行するシステム開発、土壌再生、菌や環境コントロール
再生農業 消費期限の延長、遺伝子マーカーによる証明、土壌再生、菌や環境コントロール、
湿帯林 土地利用 衛生情報と管理の徹底、土壌再生、菌や環境コントロール
泥炭地 土地利用 衛生情報と管理の徹底、土壌再生、菌や環境コントロール
熱帯性の樹木作物 衛生情報と管理の徹底、土壌再生、菌や環境コントロール
植林 土地利用 衛生情報と管理の徹底、土壌再生、菌や環境コントロール
解決方法の例とした技術は既にあり、研究が進んでいるものがすでに出てきています。
あとは存在を拡散し、正しい活動を実践することで、今回の記事のような不安は不用になると、今地球に生きている人間の持つパワーを私は信じたいと思います。
「環境破壊を「甘く見る人」が2040年直面する苦難」というタイトルでしたが、甘く見る人々がいたとしても、大きな流れを変えることができれば、気付くことなく、温暖化を免れた…というゴールが一番キレイな形だと思っています。
そのためには大きなチャレンジをしていかなくてはなりません。
このような行動や活動、テクノロジーなどの活用方法など、皆さんと一緒に考えたり解決の道筋を見いだしていったりするのが、プロジェクト「Hundred million」PROJECT2030」の未来の姿でもあると思っています。
時代が要請するカーボンニュートラル社会の実現へ
プロジェクト「Hundred million」PROJECT2030
一緒に活動したい!もっと情報を知りたい!という仲間も随時募集中です!
アンケート及び、hmp2030メンバーの参加もお待ちしております。
まだまだ、これから研究開発が必要な部分も多いですが、DeFi、メタバース、NFT、web3、地球環境再生、土壌改良、温室効果ガス吸収、不耕起栽培、小規模農家改革、カーボンクレジット創出活動などに少しでも興味を持たれましたら、これら実現のためみなさまの活動への参加お待ちしています。
また、ご質問やご意見随時承っております。
下記の【お問い合わせ】よりお願い致します。

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