こんにちは、佐藤です。
SDGs(Sustainable Development Goals)は2015年の国連サミットで採択され、30年までの15年間が達成期限ということで、ちょうど今年が折り返し地点となりますね。
SDGsはフリーメイソンの陰謀であるといった、陰謀論的な空気感を感じるようになりました。
これは、本気で、SDGsに向き合っている企業や微力ながら協力していきたい!という個人で頑張っている人々には急ブレーキとなっています。
SDGsを口にする人には近づかないほうがいい…。
SDGsは陰謀論という風潮まで出てきてしまっており、「SDGs」疲れといった今の状況の回復が急務です。
本来、目標を達成するためには、団結が必要だと思いますが、今は、それが一番難しい課題となっています。
SDGsは急を要する状況ですから、政府や企業が、率先して発信していることが、「情報の押し付け」と感じられ、「何か大きな力が働いている!」と感じとってしまい、陰謀論的な考察がなされているのかもしれません。
本来、事業の根幹つまりパーパスや企業理念から社会課題解決、つまりSDGsの目標を抱きかかえることで、持続可能な社会を目指した設計をしていくが、「儲け」に利用している。誰が得をしているのか?といったロジックで犯人探しをしたり、「誰一人取り残さない」という重要な指針が、「大規模な洗脳」と解釈されてしまっています。
サステナビリティー(持続可能性)をテーマにした情報誌を発行するオルタナ(東京)とPR会社オズマピーアール(同)が実施。十〜六十代の男女計千二百三十六人と企業の担当者百三十八人へのアンケート(一〜二月)を通して、企業側と受け手の意識調査が行われました。
企業の発信について課題と感じる点を生活者側に尋ねると、62・4%が「情報が多く、飽きや疲れを感じる」と回答。その理由として「どの企業も同じようなことを発信している」(三十代男性)、「具体的にどのような成果があるのかわからない」(五十代男性)、「きれいごとばかり掲げているが、実際やっていることとはかけ離れていて信頼できない」(四十代男性)などの意見が寄せられた。「メディアなどで流行語のようにSDGsの言葉があふれている」(三十代女性)との指摘もあった。
課題の抽出
・「情報が多く、飽きや疲れを感じる」
・「具体的にどのような成果があるのかわからない」
・「きれいごとばかり掲げているが、実際やっていることとはかけ離れていて信頼できない」
この状況を見ると、SDGsだけの問題では無いように感じます。
日本人は「論理思考が壊滅的に苦手」といった状況が招いた結果かもしれません。
企業もロジカルに、KGI、KPIを定め、今どの程度達成しているのか?あるいは、達成に至っていない要因は何か?
といった情報の開示がなされていないため、「きれいごとばかり掲げているが、実際やっていることとはかけ離れていて信頼できない」ということに陥ってしまっています。
課題解決を行うためにはKPIだけでなく、KGIも含めて2段階に目標を設定することが不可欠といわれています。
この二つの指標の関係は、図のように、KGIは施策の目標そのもの
KPIはその達成のための手段の一つの実行度合いを示す指標の一つということになります。
つまり、この二つの指標は「目標」と、その目標達成のための「手段」という関係になります。
【KGI】
Key Goal Indicator の略で、「重要目標評価指標」となり、施策の目標(ゴール)を達成したか否かを定量的に表す指標です。
【KPI】
Key Performance Indicatorの略で、「重要業績評価指標」となり、施策の実施状況を計測するために、実行の度合い(途中経過)を定量的に示す指標
SDGs ウォッシュと言われないためには、スローガンと原則、優先課題の理解が重要です。
SDGs基本理念(スローガン)
「世界の変革(Transforming our world)」
「誰も置き去りにしない(No one will be left behind)」
原則
2030年に向けて持続可能な世界を実現するために解決すべき17の国際目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲット及び232の指標
日本政府「SDGs実施指針」8つの優先課題
1. あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
2. 健康・長寿の達成
3. 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
4. 持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備
5. 省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
6. 生物多様性、森林、海洋などの環境の保全
7. 平和と安全・安心社会の実現
8. SDGs実施推進の体制と手段
目標はすべて、「なし得ていない未来」です。
「誰も置き去りにしない」「世界の変革」という基本理念をどう企業として対応していくか?
「バリューチェーン・マッピング」に落とし込み
・自社の強み・弱みの抽出と把握をしていくことで、大きな方向は基本理念からずれていないか?
・ターゲットとの整合性検証
・8つの優先課題との整合性検証
「アウトサイド・イン・アプローチ」(社会基点)
将来のありたい姿や何が必要かを企業外部の視点から検討し、それに基づいて目標を設定する方法で、現状と将来求められる達成度のギャップを埋めていくこと
このギャップがとても重要ではないでしょうか?
社会課題解決のために企業が関与していくことで、ギャップを埋めていくというイメージを作ることが可能です。
ここに、KGIとKPIの指標をわかりやすく組み込むことで、理解を得られやすくなるのではないか?と思います。
例えば、気候変動に関する目標設定では、「科学に基づく目標設定 SBT(Science Based Targets)は適切かもしれません。
SBTはパリ協定が採択される前の2015年5月に世界の企業に呼びかけられたもので、「企業版2℃目標」とも呼ばれているのもで、地球の平均気温上昇を2℃以内に抑える目標と企業のCO2削減目標(の総和)とのギャップを埋める取組です。企業の本気度を示す行動とみられ、CDP(国際NGO企業の気候変動などの情報開示プログラム運営)・UNGC(国連グルーバルコンパクト)・WRI(世界資源研究所 国際的なシンクタンク)・WWF(世界自然保護基金)の4つの機関が共同で運営する組織であるため、信用度はものすごく高い。
また、認証された削減目標をサプライヤーに対して示すことで、サプライチェーンの調達リスク低減やイノベーションの促進も可能となる。
認定企業はSBT等のウェブサイトにて公表されます。
排出量と対策の進捗状況を年1回報告し、開示することで、どのくらいギャップが埋まったか?の確認と証明が可能になります。
SDGsの信用回復にSBTを効率よく活用することで、「きれいごと」脱却と、信用回復が可能になるかもしれません。
時代が要請するカーボンニュートラル社会の実現へ、プロジェクト「Hundred million」PROJECT2030」にて未来へ良いバトンを渡すべく、仲間を随時募集しております!
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