【NASA可視化】CO2は地球にどのように蓄積するのか?

   by kabbara        
【NASA可視化】CO2は地球にどのように蓄積するのか?

いつもお読みいただきありがとうございます。NASAと言えば宇宙開発を初めとした、宇宙関連事業が有名ですが、「温暖化の立体可視化」という記事でご紹介した通り、気候変動に関する調査なども積極的に行われています。

NASAでは様々な気候変動の情報が公開されていますが、「NASA」にしかできない技術を活用した情報が多くあります。本日は「Atmospheric Carbon Dioxide Tagged by Source」と題されたCO2が地球の大気にどのように蓄積していくのかが可視化された映像をご紹介します。

CO2が大気に蓄積していく様子

この映像は、CO2が1年間かけてどのように大気中に蓄積していくのかが分かります。動画をご覧いただく前に、解説を先にお読みください。(動画内に解説がありません)

▼映像化されている色
2021年に世界で排出されたCO2発生源
黄色→化石燃料の燃焼
赤→バイオマスの燃焼
緑→陸地の生態系由来
青→海から

▼点滅している箇所
緑点滅→森林などの陸地で吸収されるCO2
青点滅→海で吸収されるCO2

▼映像の解説
中国からの化石燃料由来のCO2(黄色)がアジア全体のCO2増加量に大きく関係していることが分かります。また、豪州周辺では陸地の森林などでの吸収が顕著に行われている様子も分かりますが、日を追うごとに中国や日本から排出された北半球に覆いかぶさるように蓄積していったCO2(黄色)が蓄積を重ねるたびに気流に乗って南半球まで広がっていき、最終的には1年をかけて大気全体に蓄積していきます。2つ目はアメリカ大陸版ですが、ほぼアジア同様に北半球から南半球へと蓄積していく様子が見られます。

▼アジア・オセアニア版

https://www.youtube.com/watch?v=1uH_NW4mhAc

▼アメリカ大陸版

https://www.youtube.com/watch?v=zAG3-t-fHbY

NASAでは、NASAだからこそ作成できる様々な気候変動に関する動画をYoutube公式動画として公開していますので、是非一度見てみてください。気候変動やカーボンニュートラルに関係する話題は専門用語や英語が多く、一見分かりづらい情報が多いのも事実。こういった視覚情報で今の世の中を理解していくこともとても重要だと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事を楽しみにお待ち下さい。

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